精神科病院の指導 人権団体、静岡県に要望 沼津・南伊豆の不適切行為
精神医療現場での人権侵害問題の是正に取り組む人権団体「市民の人権擁護の会日本支部」(東京都)は5日、同一グループが運営する沼津市と南伊豆町の精神科病院で患者への暴行など不適切な行為が行われていた問題を受け、静岡県に精神医療機関の監督、指導の徹底を求める要望書を提出した。
要望書で、第三者委員会で問題を徹底調査することや、医療法人や病院管理者の監督責任も処分の対象にすることなど6点を求めた。小倉謙支部長が県庁を訪ね、障害福祉課の担当者に要望書を手渡した。小倉支部長は「虐待行為であり犯罪だ。なぜ起きたのか徹底的に検証し、再発防止に生かしてほしい」と求めた。
県の担当者は「内容を確認し、対応を検討する」と述べた。