あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 政治しずおか

旧統一教会系から推薦状 21年衆院選 盛山文科相 辞任否定

 盛山正仁文部科学相は6日の衆院予算委員会で、2021年の衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙支援を受けたとする一部報道に関し「写真があるのであれば推薦状を受け取ったのではないかと思う」と述べ、推薦状を事実上認めた。野党側の辞任要求には応じず、宗教行政所管庁トップとして教団対応に当たる考えを強調。岸田文雄首相も更迭を否定した。

盛山正仁文部科学相
盛山正仁文部科学相

 報道は写真付きで、盛山氏が21年10月の衆院選の際、公示前に神戸市で関連団体会合に出席し推薦状を受け取ったとする内容。団体の会員が選挙運動を手伝ったとも指摘した。盛山氏は「選挙支援を依頼した事実はなく、事務所に活動報告があったことも確認できなかった」と説明。「(推薦状の)記憶はなかったので、これまで自民党に対しても報告していなかった」とも語った。
 岸田首相は「自ら説明責任は果たしていただきたい。引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べた。
 旧統一教会を巡っては、高額献金被害の訴えが相次いでいるとして、文科省が昨年10月、東京地裁に解散命令を請求。教団側は争う姿勢だ。盛山氏は予算委で「引き続き解散命令請求の対応に取り組む」と強調した。
 立憲民主党の山井和則国対筆頭副委員長は「即刻辞めてもらわないといけない」と国会内で記者団に述べた。
 教団広報は「教団としては組織的な選挙支援を行っておらず、友好団体のことなのでコメントできない」としている。
 盛山氏側は22年の共同通信アンケートに、旧統一教会からの選挙支援の有無について「ない」と回答。自民党が22年に公表した調査では、関連団体の会合に議員本人が出席し、あいさつしたとの接点が確認された。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む