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裏金アンケート開始 A4 1枚、使途尋ねず

 自民党は5日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、党所属の全国会議員を対象にしたアンケートを開始した。派閥の政治資金パーティーに関し、政治資金収支報告書の収入について記載漏れの有無を質問。あった場合は、2018~22年の5年間の不記載額を各年ごとに記入するよう求めた。A4用紙1枚のみで、記載が漏れた経緯や理由、金の使途などは尋ねておらず、自由記述欄もない。
 岸田文雄首相は衆院予算委員会で「来週早々に取りまとめる」と説明。2日に開始した、収支報告書に不記載があった議員への聞き取り調査と合わせて「党としても必要な説明責任を果たしていきたい」と述べた。
 アンケートは所属議員に宛て「収支報告書の訂正に至った議員が多数に及ぶなど極めて深刻な状況にある」と現状を説明。「本来、議員側の支部・関係政治団体の収支報告書に記載するべきだった収入の記載漏れ」について回答を要請した。8日に回収するという。
 茂木敏充幹事長は記者会見で、アンケート結果を党として公表する考えを表明。アンケートを通じて問題が発覚した議員は、聞き取り調査の対象になるとの認識も示した。
 自民は5日、収支報告書に不記載があった議員への党幹部による聞き取り調査も継続した。

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