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テーマ : 政治しずおか

岸田政権の行方を展望 21世紀倶楽部 久江氏(共同通信)講演 浜松で例会

 静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の2月例会セミナーが28日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれ、共同通信社の久江雅彦編集委員兼論説委員が「2024年の政局展望」と題して講演した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に対応しつつ9月の自民党総裁選を見据える岸田文雄首相の政権運営を解説し、「6月の通常国会会期末で衆院解散総選挙を打てなければ、総裁選出馬の道はない」との見方を示した。

「2024年の政局展望」をテーマに講演した共同通信社の久江雅彦氏=28日午後、浜松市中央区のプレスタワー
「2024年の政局展望」をテーマに講演した共同通信社の久江雅彦氏=28日午後、浜松市中央区のプレスタワー

 久江さんは「岸田首相は確実に総裁選での再選を狙っている」と分析。25年に参院選や衆院議員の任期切れを控え、政権支持率が回復しなければ党内の不満の高まりは必至だとして「解散総選挙で国民の信を問うしかない。過半数を維持できれば総裁選に臨める。解散できなければ“死に体”になるだろう」と述べた。
 29日と3月1日に予定される政治倫理審査会(政倫審)後の政権と政党の支持率が解散総選挙の可否を左右する重要な指標になると分析し、「6月までに外交と経済対策、賃上げで支持率を上げる絵を描いているはず」とした。岸田首相の後任候補にも触れ、麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が鍵を握ると指摘。上川陽子外相(衆院静岡1区)も「麻生さんの手持ちカードに入っている」と説明した。
 (浜松総局・宮坂武司)

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