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テーマ : 政治しずおか

6年ぶり減額も高水準 財源不足額は拡大【静岡県24年度予算案】

 静岡県が13日に発表した2024年度一般会計当初予算案は6年ぶりの減額となったが、新型コロナウイルス対策関連と災害復旧関連を除いた実質ベースでは、前年度当初比154億円増で、平成以降の36回の予算編成で7番目の規模と依然として高水準にある。静岡県一般会計当初予算の平成以降の推移
 グランシップや小笠山総合運動公園整備など巨額事業が相次ぎ「財政危機宣言」に至った1998~2001年度と、コロナ禍で2年連続で過去最大を更新した22、23年度に次ぐ予算規模になる。
 歳出が歳入を上回って生じる財源不足額は、23年度当初比17億円増の555億円に拡大し、2年連続で500億円台となった。不足分は財政調整基金から取り崩し、予算編成後の基金活用可能額は23年度予算編成後と比べて13億円減の176億円。県財政課は特殊要因である国へのコロナ関連の返還分55億円を除けば、「実質的な改善。最低水準ではない」と説明する。
 県の借金に相当する県債(通常債)は、新規発行額を、返済にあたる償還額(1090億円)を下回る878億円に抑制し、24年度末の県債(通常債)残高は23年度末残高より212億円減の1兆6050億円を見込む。県債の解消は若干改善するが、依然として高止まりが続く。
 県は事業見直しにより、中小企業向け補助制度の変更や、海外や都内のオフィス集約など605件で61億円の歳出を削減した。歳入ではふるさと納税活用や県有資産売却など100件28億円を確保し、歳入歳出合わせて計89億円を捻出したという。

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