あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 政治しずおか

首相 森氏の調査否定 裏金事件 関与「指摘なし」 衆院予算委

 岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、清和政策研究会(安倍派)の会長を務めた森喜朗元首相に対する聞き取り調査に否定的な見解を示した。自民による政治資金収支報告書の不記載議員らへの調査で「森氏の具体的関与を指摘する発言はなかった」と語り、野党からの調査要求に応じなかった。
 立憲民主党の奥野総一郎氏は、安倍派からの還流額の不記載が20年以上前から行われていた可能性に言及した調査結果に触れ「森氏に潔白を証明してもらえばいい」と強調。首相は、他の手段やアンケートなどを通じて「実態把握に努めなければならない」と述べるにとどめた。
 政治資金規正法改正を巡っては、議員が会計責任者の監督に相当の注意を怠った場合に罰金刑を科すとする公明党案に触れ「事案の対応に応じた責任追及が可能となり、参考になる」と語った。企業・団体献金の禁止には後ろ向きな考えを表明した。
 裏金事件を受けて交流サイト(SNS)に確定申告のボイコットを訴える投稿が相次いでいることに関し「改めて国民の厳しい目を強く感じている。信頼回復に向け、強い覚悟で臨まなければならない」と説明した。「裏金議員に納税義務を果たすよう指示すべきではないか」との野党側の要求に対しては「本人が実態に基づいて修正している」と語り、慎重な姿勢を示した。
 岸田派を昨年12月まで離脱しなかったことと、党幹部の派閥離脱を明記した自民の政治改革大綱との整合性を問われ「私自身、反省しなければならない」と述べた。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む