テーマ : 清水エスパルス

静岡人インタビュー「この人」 社会人サッカー「岳南Fモスペリオ」のコーチに就任した 平岡康裕さん(静岡市駿河区)

 サッカーJリーグ清水エスパルスやベガルタ仙台でディフェンダーとしてプレーした。愛媛FCで昨季に引退を表明し1月、富士、富士宮両市が拠点で社会人東海1部リーグ所属の「岳南Fモスペリオ」のコーチに就任した。将来的にJリーグ入りを目指すクラブの底上げと意識改革を任される。富士宮市出身。37歳。

平岡康裕さん
平岡康裕さん

 ―就任の経緯は。
 「同学年でプロでも対戦した赤星貴文ゼネラルマネジャーから誘いを受けた。世話になったクラブに恩返しをしようかと考えていたところだったが、地元のクラブが強くなってより大きな舞台に駆け上がる将来像に面白さを感じた」
 ―どんな指導者を目指すか。
 「19年間のプロ生活で培った経験が伝えられる。若い選手は好不調の波がある。試合で全力を出し切るための準備の仕方や気持ちの切り替え方を教えられたら。技術的には、守備陣には自分の成功体験を引き継ぐ。攻撃陣には守っていてどんな攻め方が嫌だったのかが参考になるはず。ヒントを与えることで成長を促したい。選手が気軽に相談できる環境を整えていく」
 ―選手に求めることは。
 「貪欲さが欠けている印象を受けた。プロは毎年が勝負で自己責任であり、プレーの一つ一つにこだわらなければならない。クラブとして上のカテゴリーを目指す以上は、厳しい世界に身を置いている自覚が必要。個人個人の上昇志向を強める」
 ―描くセカンドキャリアは。
 「地元サッカー界を盛り上げたい。渡り歩いたクラブでは温かいサポーターに支えられた。地域に愛されるモスペリオになれるよう、先頭に立って働く。いずれはアカデミーを設立して子どもたちも育ててみたい」
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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