テーマ : 清水エスパルス

⚽秋葉体制の強化に注力 復権へ試される覚悟 清水エスパルスが新体制発表

 J2清水は5日、新体制を発表した。清水にとって史上初のJ2での2季目となる今季は、復権を目指すクラブの行く末を占う1年となる。正念場のシーズンに向けて、クラブは続投を決めた秋葉監督を支える態勢づくりに力を注いだ。

清水で活躍を誓う(左から)松崎、高木、中村、沖、蓮川、猪越、矢島、住吉=アイスタ日本平(写真部・小糸恵介)
清水で活躍を誓う(左から)松崎、高木、中村、沖、蓮川、猪越、矢島、住吉=アイスタ日本平(写真部・小糸恵介)

 新たに加わった顔ぶれが象徴的だ。秋葉監督が2020年から3季率いたJ2水戸時代の教え子のDF住吉、MF松崎を獲得。世代別の日本代表コーチを務めた際に指導したMF矢島も含め、指揮官の目指すサッカーを知る選手を〝即戦力〟として補強した。
 スタッフにも依田コーチ、佐藤コーチ兼分析といった〝参謀〟を加えた。「戦術面の落とし込みの強化」(内藤強化部長)によって、組織的な戦いの完成度を高めていく狙いがある。
 同時に、クラブの将来を見据えた環境づくりにも着手した。今季はフィジカルコーチ、GKコーチを2人体制とし、内藤部長は「練習量と質を高め、選手の成長を図りたい」と語る。J2に降格した昨季に大きく打ち出しながら、看板倒れに終わった「育成型クラブの確立」への決意をうかがわせる。
 あとは、たとえ結果が出ない時期が訪れても、一度決めた方向性を信じて貫き通せるか。5季続いているシーズン途中の監督交代を今季も繰り返すことは許されないだろう。昨季、クラブ史上最低成績に終わった名門の覚悟が試される戦いが始まる。
(運動部・市川淳一朗)

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