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⚽得点、得失点差1位でも…清水前半戦7位 昇格へ試合運び課題

 J2清水は25日の群馬戦でリーグ戦の半分を消化した。成績低迷による監督交代などつまずきもあり、折り返し時点での勝ち点と順位はともに、2位でJ1昇格を果たした2016年を下回る。ここまで得点数や得失点差はリーグトップを誇るだけに、後半戦に向けて改善すべき課題は試合運びと言える。

25日の群馬戦で先制点を奪われた直後に集まる清水イレブン。試合運びが後半戦に向けた課題だ=群馬・正田スタ(写真部・小糸恵介)
25日の群馬戦で先制点を奪われた直後に集まる清水イレブン。試合運びが後半戦に向けた課題だ=群馬・正田スタ(写真部・小糸恵介)

 清水は21試合を終えて勝ち点32(8勝8分け5敗)の7位。消化試合数が1少ないものの、自動昇格圏の首位町田と勝ち点15、2位大分と勝ち点9の差をつけられている。過去に唯一J2を経験した16年が前半戦終了時点で勝ち点34(9勝7分け5敗)の6位だったことを考えても、現状が望ましい位置ではないことは明らかだ。
 昨季のJ1得点王のFWチアゴサンタナや元日本代表MF乾といった豊富なタレントを武器に、攻撃力は発揮されている。総得点40はリーグ1位。第8節から指揮を執る秋葉監督が積極的にゴールに迫る姿勢を求める中、個々の特長が生かされ始め、結果に表れた。
 総失点もリーグで3番目に少ない17と、守備も強みと言えるような数字だが、問題はタイミング。敵に先制点を許す試合が10と、半数近くに及ぶ。逆転勝利は1試合にとどまっていて、逃げ切られたり、同点止まりで終わったりという展開で勝ち点を落としている。
 群馬戦も開始10分で先制を許し、相手の3倍以上のシュートを放ちながら勝ち点1しか手にできず。乾は「(試合の)入りがぬるいところがある。もうちょっと考えようという話は皆で毎回しているが…」と語る。ここから試合巧者の集団に変貌できるかが、昇格を目指すチームの命運を握りそうだ。
 (運動部・市川淳一朗)

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