テーマ : 清水エスパルス

⚽サポーター明暗 磐田の大逆転J1昇格に歓喜「未来見えた」 清水のPV会場はショック

 サッカーJリーグ2部(J2)最終節の12日、宇都宮市に訪れた約3千人の磐田サポーターは2季ぶりとなる3度目のJ1復帰に「補強禁止のチームでよくここまで来た」と歓喜した。
リーグ最終戦でJ1昇格を決めたジュビロ磐田の選手に声援を送るサポーター=12日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ(浜松総局・山川侑哉)
 サポーター歴8年の板倉一真さん(59)=浜松市中区=は「もう勝つしかない」と強い気持ちで会場に駆けつけた。プレーオフ(PO)を見据えながら「もしだめでもあと2試合楽しみが増えたと思い、勝ち上がればいい」と話していたが、清水エスパルスが引き分け。大逆転劇に喜びを爆発させた。
 開門前の早朝から列に並んだのは、20年前から磐田を応援する会社員今泉雄貴さん(34)=磐田市=。今季の磐田について「補強禁止があって横内監督に代わり、よく戦っていると思う。前回J2を制した時のような連勝がなかったのはさみしいが、未来の新しい磐田が見えた」と前向きにとらえた。さらに3度目のJ1昇格となる来季に向けて「最近はエレベータークラブになりつつあった。確固たるスタイルを見せてほしい」と期待を寄せた。
 磐田市出身で宇都宮市在住の会社員野口大介さん(49)は家族5人でスタジアムに集結。「よくここまで来てくれた。最後の最後で自動昇格できて万々歳」。ふるさとのクラブの躍進に満面の笑みを見せた。
(運動部・名倉正和)
草地磐田市長がコメント 「念願の昇格うれしい」  ジュビロ磐田が逆転でのJ1復帰を決めたことを受け、磐田市の草地博昭市長は12日、「(ジュビロ磐田の)Jリーグ昇格30周年を迎えた今年、念願のJ1昇格が叶ったことを大変うれしく思う。今後もJ1の舞台で輝き活躍する姿を市民、サポーターとともに応援していく」とコメントを出した。
清水 プレーオフへ団結 試合の行方を見守るサポーター=静岡市清水区のIAIスタジアム日本平
 自動昇格圏の2位で12日にリーグ最終節を迎えた清水エスパルスは引き分けに終わって4位に転落し、昇格プレーオフに回ることになった。静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で行われたパブリックビューイング(PV)には約3700人が詰めかけたが、J1復帰の歓喜の瞬間は今回は訪れなかった。
 自動昇格を争う他チームの試合経過も耳に入る中、会場一体での拍手や大きなかけ声でチームの後半の追い上げを後押しした。試合が終わると涙を流したり、ぼうぜんと座り込んだりするなど、サポーターの多くがショックを隠せない様子だった。
 ただ、4チームで争うプレーオフを勝ち抜いて昇格する道がまだ残っている。「プレーオフを糧にして、J1上位で戦える勢いをつけてほしい」と静岡市清水区の会社員秋山弥代さん(48)。30年来のサポーターという袋井市の会社員近松敬一さん(49)も「気持ちを切り替え、一致団結して頑張りたい」と前を向いた。
(清水支局・大村花)

いい茶0

清水エスパルスの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞