⚽静岡ダービー７日キックオフ　清水エスパルスージュビロ磐田　自動昇格圏懸け大一番

　Ｊ２清水と磐田がぶつかる今季２度目の静岡ダービーが７日午後２時から、アイスタ日本平で行われる。Ｊ１自動昇格圏を懸け、２位磐田と３位清水が勝ち点１差で激突する一戦は、今後を左右する大一番。リーグ戦通算成績は磐田が２５勝８分け２０敗とリードしているが、カップ戦含め直近１０試合は清水が６勝２分け２敗と優位。両チームは６日、ともに非公開で調整した。
清水、３試合ぶり白星へ　試される修正力

磐田戦に向けて戦い方を確認する清水の選手たち＝三保グラウンド

　前節で連続無敗試合が１４で止まり、Ｊ１自動昇格圏から転落した清水。勝てば再び２位に浮上できる宿敵との対決は、「昇格争いを占う大きなターニングポイント」（秋葉監督）となる。自動昇格をたぐり寄せる、３試合ぶりの白星を狙う。
　２試合続けて得点が生まれていない中、指揮官は今週の練習で「基本に立ち返る」と一つ一つのプレーの正確さを選手たちに要求。前線から積極的に守備で圧力をかけて主導権を握る戦い方も再確認した。
　個の力がある選手がそろう磐田に対し、「いかに落ち着いて相手の嫌がるプレーができるかが大事」とＭＦ白崎。前節は攻め方でチームの足並みがそろわない場面もあった中、修正力が試される。
　先発の顔ぶれは前節と変わりなさそう。静岡ダービーの直近２戦で３ゴールのＦＷチアゴサンタナは期待の一人。リーグ戦のダービーで過去３得点を挙げ、並々ならぬ思いを抱くＦＷ北川の起用法も注目点だ。
　（運動部・市川淳一朗）

連勝狙う磐田　自動昇格圏維持へ「特別な一戦」

４日の一部公開練習で清水戦に向けて調整する磐田の選手たち＝ヤマハ大久保グラウンド

　前節長崎に競り勝ち３試合ぶりの白星を挙げて２位に再浮上した磐田。宿敵を倒して連勝し自動昇格圏をがっちり守りたい。
　スタメンは前節６試合ぶりに完封勝利しただけに、同じメンバーが基本線になりそう。２試合続けてトップ下で先発したＭＦ山田は「特別な一戦。自分のゴールで勝利に導く」とゲームコントロールだけでなく、２試合連発も狙う。
　守備では相手の司令塔ＭＦ乾をどう押さえるかがポイント。横内監督は前線からＤＦラインまで自由に動き回るキーマンに対し「ゴールに近いところで怖い。タイトに行く」と徹底マークを指示。ボランチのＭＦ鹿沼は「止めれば流れが来る」ともくろむ。
　膝の状態不良で１日の長崎戦でベンチを外れたＤＦ松原は一部公開された４日の練習に参加したが、出場できるか不透明。前節に続き左サイドバックで先発濃厚なＤＦ小川は「サイドを制圧できるようにまずは入りで負けない」と意欲を燃やす。
　（運動部・名倉正和）