⚽清水エスパルス３発　金沢に完勝　連敗ストップ　サッカーＪ２第１８節

運動部　市川淳一朗

　明治安田Ｊ２リーグは２８日、各地で第１８節の９試合が行われ、清水は金沢に３－０で勝利した。

清水―金沢　前半３３分、先制ゴールを決める清水・カルリーニョスジュニオ＝アイスタ日本平（写真部・二神亨）

清水―金沢　前半４１分、チーム２点目のゴールを決め、祝福を受ける清水・神谷（７）＝アイスタ日本平（写真部・二神亨）

清水―金沢　後半３４分、チーム３点目のゴールを決める清水・オセフン＝アイスタ日本平（写真部・二神亨）

清水―金沢　後半３４分、チーム３点目のゴールを決め、乾（右）の祝福を受ける清水・オセフン＝アイスタ日本平（写真部・二神亨）

清水―金沢　前半、ゴール前で相手選手と競り合う清水・チアゴサンタナ（９）＝アイスタ日本平（写真部・二神亨）

　①アイスタ▽観衆１４３０１人
　清水　７勝７分け４敗（２８）　３（２―０　１―０）０　金沢　６勝１分け１１敗（１９）
　▽得点者【清】カルリーニョス（５）神谷（２）オセフン（２）
　【評】清水は攻守で金沢を上回り、完勝した。
　序盤から優勢に試合を運び、ゴールに迫った。前半３３分、ショートカウンターからカルリーニョスが流し込み、先制。８分後には乾のポスト直撃シュートのはね返りを神谷が蹴り込み、加点した。
　後半は反撃を受ける時間帯もあったが、３４分にオセフンが仕留めて勝負を決めた。相手のセットプレーを中心とした攻撃にはしっかりと耐え、無失点で試合を締めた。　敵陣でプレス、奪取、速攻　連敗で一度はしぼんだ勢いをホームでしっかりと取り戻した。清水は金沢を圧倒し、３得点でリーグ３試合ぶりの勝利。本拠地での公式戦の連勝を５に伸ばし、開幕戦に次いで多い人数となった観客を沸かせた。
　積極的な守備の姿勢がゴールを生み出した。全ての得点が敵陣でのボール奪取から。まずは前半３３分、ＭＦ乾が相手の自陣でのパス回しをカット。速攻に転じ、ＦＷカルリーニョスがペナルティーエリア左から鮮やかにネットを揺らした。
　前半４１分は一度は相手に渡った球を素早いプレスで奪い返し、得点に結び付けた。「全員で守って全員で攻めた結果。皆のゴール」。ポストのはね返りを流し込んだＭＦ神谷の言葉が象徴的だ。
　後半３４分にダメ押し弾を決めた途中出場のＦＷオセフンは、４月８日以来となる今季２得点目。２４日のルヴァン杯でＭＦベンジャミン・コロリが得点を挙げ、外国籍出場枠も含めて前線の競争が激しくなる中、「ここからがスタートのつもりでやる」と満足する様子は全くない。
　「相手のトップ下の選手のケアをしたかった」（秋葉監督）と後半途中からの３－５－２へのシステム変更に対応できたことも収穫となった。これで再びプレーオフ圏内の６位に浮上。負の流れを断つ快勝劇で、Ｊ１自動昇格圏に向けて再加速することができるか。
　（市川淳一朗）

　