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⚽清水エスパルス 今季主将に北川 下部組織出身「殻破る」

 J2清水は8日、今季の主将にFW北川が就任すると発表した。下部組織出身選手が務めるのは2013、14年の杉山、20年の立田以来3人目。北川は「小さな頃から身近にこのクラブがあった。自分の殻を破りたい」とチームとともに自身の奮起を誓う。

新主将に就任した清水の北川(中)=鹿児島ふれあいスポーツランド(写真部・坂本豊)
新主将に就任した清水の北川(中)=鹿児島ふれあいスポーツランド(写真部・坂本豊)

 静岡市出身の北川は清水のジュニアユース、ユースで育ち、15年にトップチーム昇格。18年にはリーグ戦33試合で13得点を上げる活躍を見せ、日本代表に選出された。19年にオーストリア1部のラピッド・ウィーンに移籍。22年に当時J1の清水に復帰した。
 J2で過ごした昨季は33試合で4得点。J1昇格を逃し、自身とチームいずれの結果にも納得はいっていない。6日夜に秋葉監督から任命され、「自分がやるしかない」と覚悟を決めた。
 副主将にはFWカルリーニョス、MF原、DF山原、GK沖が就いた。北川は下部組織同期のMFの西沢、宮本の名前も挙げ、「経験があり、頼りになる選手もいる。思い詰めることなくやりたい」と信頼を寄せる。
 秋葉監督は北川を選んだ理由を「クラブの歴史や伝統の重みを十分に分かっている。プレーや日常からも覚悟が見て取れた」と説明。主将就任後初の対外試合が10日のJ1磐田との静岡ダービー。北川は「全員が無事にキャンプを終えることを願いつつ、結果にもこだわって戦いたい」と新主将の自覚を示した。
「若手とベテランつなぐ」鹿島から加入の沖、副主将就任  J1鹿島から完全移籍で加入したGK沖がキャンプで充実した練習を積んでいる。プロ入り後初めてキーパーコーチが変わり、「(鹿島で)自分のベースはできた。どう伸ばすかを考え、新しい環境を選んだ」と移籍を決断した理由を語る。
 ワールドカップを経験したGK権田からも日々アドバイスされ、練習に取り組む姿勢に刺激を受けている。「超えていくには準備や覚悟が必要」と奮い立たせる。
 得点につながるキック精度も武器。秋葉監督からの信頼が厚く、副主将に就任した。「仲良しこよしではだめ。若手とベテランとのつなぎ役になれれば」とすでにチームの中心になりつつある。
 (運動部・小沢佑太郎)

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