テーマ : 清水エスパルス

⚽清水エスパルスが開幕逆転白星 攻めの姿勢貫き、熊本に2ー1

 サッカーJリーグ2部(J2)の清水エスパルスは25日、熊本市のえがお健康スタジアムでロアッソ熊本と開幕戦を行い、2―1で逆転勝ちした。清水は前半に先制を許したが、後半15分にDF山原怜音が同点ゴール、同43分にはMF原輝綺の折り返しがオウンゴールを誘い、勝ち越した。 photo03 熊本―清水 後半15分、同点に追いつくゴールを決める清水・山原(中央)=熊本・えがおスタ(写真部・小糸恵介)
 ①えがおスタ▽観衆8059人
 清水 1勝(3) 2(0―1 2―0)1 熊本 1敗(0)
 ▽得点者【清】山原(1)OG【熊】豊田(1)

 【評】清水は熊本に逆転勝ちで開幕戦を白星で飾った。
 前半は再三相手ゴールに迫ったが決定力を欠いた。39分、相手がゴール前に合わせたフリーキックが誰も触れずにゴールに吸い込まれ、先制を許した。
 後半も攻勢を続け、15分にペナルティーエリア内でボールを受けたDF山原が冷静に決めて同点。43分には右サイドを駆け上がったMF原が折り返し、相手のオウンゴールを誘った。終盤の相手の猛攻もしのぎきった。

原、山原 サイド制す photo03 後半15分、同点に追いつくゴールを決めた清水・山原(左から2人目)は北川(左)らに祝福される
 今季、副主将に就任したMF原、DF山原の両サイドバックが繰り返した積極的な上下動が、逆転勝ちにつながった。昨季はあと「勝ち点1」「1ゴール」に泣き、勝負強さが求められる今季の初戦を、しぶとく勝てた意義は大きい。秋葉監督は「選手のタフな戦いが素晴らしかった。あと37試合、この戦い方を続けられるかが課題」と既に次節以降を見据えている。
 ボールを失った直後の守備の強度が光った。山原の得点も、ボールを奪われたMF松崎がすぐに取り返し、MF乾、FW北川とつないでゴール前に走り込んだ山原にわたった。コースを狙うシュートを冷静に放った山原は「(前の選手を)追い越していく動きができた」と走り込みに重点を置いた鹿児島キャンプの成果を語る。
 開幕戦ということもあり、前半は若干の硬さが見えた。好機をつくり、徐々にリズムが出始めたところで失点を喫したが、「チームは焦っていなかった」(山原)。
  photo03 後半43分、ゴール前にパスを出す清水・原(手前)。相手のオウンゴールを誘って逆転する   photo03 後半43分、相手のオウンゴールで勝ち越して喜ぶ清水・北川(右)   photo03 後半、競り合う清水・北川(中央)
 逆転ゴールもサイドバックの駆け上がりから生まれた。中盤でボールを受けたMF宮本が右サイドに絶妙なスルーパス。「(宮本が)ちゃんと見てくれていると分かっていた」というMF原がゴール前に折り返すと、相手に当たってゴールに吸い込まれた。
 終盤の相手のパワープレーも体を張って防いだ。原は「去年とは違う。守り切ったのは収穫」と胸を張る。
 次節はホーム開幕戦。指揮官が「物足りない」と指摘するゴール前の精度を修正し、オレンジサポーターにゴールショーを見せたい。
17歳のニューカマー 西原が初陣 ユース所属MF photo03 後半、ゴールを狙う清水・西原(44)
 清水ユース所属のMF西原が後半から途中出場した。17歳2カ月での出場はチームのリーグ戦最年少記録。スピードを生かしたドリブルが持ち味のサイドアタッカーは「もっと仕掛けていきたい」と活躍を誓った。
 出番が訪れたのは同点で迎えた後半38分。FWカルリーニョスに代わって左サイドハーフに入った。「自分が決められたら」と、出場直後から果敢にゴール前に飛び込んだ。
 秋葉監督も「期待のニューカマー」と評価。「途中出場が多くなる。出た瞬間に100%のプレーをできるように準備する」と冷静にチーム内での立ち位置を語る姿は、今後の飛躍を期待させる。
(運動部・小沢佑太郎)

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