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⚽サッカー元日本代表 岡崎引退へ 清水で大成「点取り屋」

 サッカー元日本代表FW岡崎慎司(シントトロイデン)が今季限りで現役引退することが26日、発表された。ワールドカップ(W杯)で2ゴールを挙げるなど日本代表歴代3位となる国際Aマッチ通算50得点。チームのために体を張り続けたストライカーがスパイクを脱ぐ決意を固めた。

アウスタ日本平(当時)での静岡ダービーで、ダイビングヘッドでゴールを狙う岡崎(手前)=2009年8月22日(杉山英一)
アウスタ日本平(当時)での静岡ダービーで、ダイビングヘッドでゴールを狙う岡崎(手前)=2009年8月22日(杉山英一)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める岡崎=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める岡崎=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める活躍を見せサポーターの声援に応える岡崎(左)=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める活躍を見せサポーターの声援に応える岡崎(左)=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
清水在籍時にも活躍した岡崎。アウスタ日本平(当時)での横浜M戦では頭でゴールを決めた=2010年8月14日(写真部・久保田竜平)
清水在籍時にも活躍した岡崎。アウスタ日本平(当時)での横浜M戦では頭でゴールを決めた=2010年8月14日(写真部・久保田竜平)
アウスタ日本平(当時)での静岡ダービーで、ダイビングヘッドでゴールを狙う岡崎(手前)=2009年8月22日(杉山英一)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める岡崎=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
アウスタ日本平(当時)で行われた日本代表の香港戦でハットトリックを決める活躍を見せサポーターの声援に応える岡崎(左)=2009年10月8日(写真部・久保田竜平)
清水在籍時にも活躍した岡崎。アウスタ日本平(当時)での横浜M戦では頭でゴールを決めた=2010年8月14日(写真部・久保田竜平)

「ダイビングヘッド」代名詞  身長175センチで体格に恵まれているわけではなく、飛び抜けた技術や他を圧倒するほどの速さがあるわけでもない。2005年の清水加入直後は「FW8人中8番目」の評価。だが、攻守で労を惜しまぬ姿勢とゴール前での卓越した得点感覚を武器に大成し、日本代表歴代3位となる50ものゴールを積み上げた。
 小学生のころからヘディングを磨き、指導を受けたコーチからは「一生ダイビングヘッド」の言葉を贈られた。泥くさいプレーをいとわないストライカーにとって、ダイビングヘッドは代名詞になった。
 ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の切符をつかんだ09年6月6日のウズベキスタン戦での得点は持ち味が詰まっていた。後方からの浮き球に抜け出すと、左足でシュート。GKにはじかれても、倒れ込みながらこぼれ球を頭で押し込んだ。代表最後の得点は17年3月28日。右クロスに体を投げ出してのヘディングシュートは実に岡崎らしかった。
 人懐っこい笑みを浮かべ、「岡ちゃん」の呼び名で親しまれる希代の点取り屋。W杯は10年南アフリカ大会と14年ブラジル大会で得点するなど、日本代表を長く支えた。
欧州で確かな足跡 日本人FWの価値高める  過去から現在に至るまでMFやDFの活躍が目立つ「欧州組」の中で、岡崎は日本人FWの存在価値を高めた。特にドイツ1部リーグとイングランド・プレミアリーグでの8年半で屈強な相手と渡り合い、175センチの体を鍛え上げて自らの生きる道を切り開いた。
 ドイツでシュツットガルトからマインツに移籍した2013~14年に、欧州五大リーグで日本人最多の15ゴール。大衆紙ビルトが選ぶリーグのベストイレブンに堂々と名を連ねた。翌シーズンも12得点と決定力の高さを証明。実績を買われ、29歳でイングランドのレスターに移籍した。
 新天地では加入1季目にイングランド代表FWバーディーとの名コンビで「奇跡の優勝」に貢献した。リーグ戦は36試合5得点。ただ、数字には表れない献身的なプレースタイルが評価されて確固たる立場を築いた。
 33歳でレスターを退団した後も欧州でのプレーにこだわり、スペイン2部リーグのウエスカでは12得点してチームの1部昇格に貢献。20年に念願のスペイン1部で初ゴールを決め、五大リーグのうち三つで確かな足跡を残した。
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