⚽清水エスパルス完勝　「本来の力」発揮　ホームで大分に２－０　Ｊ２第４節

　Ｊ２リーグは１６日、各地で第４節が行われ、清水はホームで大分に２－０で勝利した。

清水―大分　前半２６分、先制ゴールを決め、祝福される清水・宮本（左から２人目）＝アイスタ日本平（写真部・堀池和朗）

清水―大分　前半２６分、宮本（右から３人目）の先制ゴールを喜ぶ清水の選手＝アイスタ日本平（写真部・堀池和朗）

清水―大分　後半２８分、ゴールを決める清水・山原（手前）＝アイスタ日本平（写真部・堀池和朗）

清水―大分　後半２８分、ゴールを決め、駆け出す清水・山原（左）＝アイスタ日本平（写真部・堀池和朗）

①アイスタ▽観衆１３６０９人
　清水　３勝１敗（９）　２（１―０　１―０）０　大分　１勝２分け１敗（５）
　▽得点者【清】宮本（１）山原（２）

　【評】清水が安定した試合運びで大分に完勝した。
　清水は前半からボールを保持する時間が長く、前線からの守備もはまった。２６分にＭＦルーカスブラガがペナルティーエリア内で粘り、こぼれ球をＭＦ宮本が押し込んで先制した。
　相手ＧＫの好セーブが続き、追加点をなかなか奪えなかったが、後半２８分にＤＦ山原がドリブルで持ち込んでロングシュートを決めた。相手に決定機はほとんど与えなかった。

前節の大敗払拭、攻守で圧倒　前節４失点の大敗を払拭する勝利だった。攻守で圧倒し、スコア以上に相手を寄せ付けなかった。秋葉監督は「ここまでよく立ち直ったなというくらい攻守がかみ合って良い勝ち方をしてくれた。これが選手が持っている本来の力」とホーム戦連勝をたたえた。
　前節からディフェンスラインの構成を変え、センターバックにＤＦ住吉、右サイドバックにＤＦ吉田を起用した。「お互いの強みを補完できる縦の組み合わせ」（秋葉監督）で、右サイドハーフにＭＦルーカスブラガが入った。
　先制点は右サイドを起点に生まれた。ルーカスブラガがドリブルで持ち上がると、相手に奪われ混戦になりながらもＭＦ乾、ＭＦ宮本と３人で細かくパスをつなぎ、最後は宮本が押し込んだ。「パスがつながって何か生まれる感じはあった。ボールが来た時は振り抜くことだけを考えた」と宮本。清水でのリーグ戦初得点が貴重な先制点となった。
　追加点がほしい後半２８分、ＤＦ山原が自陣から長い距離をドリブルしてペナルティーエリア外からロングシュートを沈めた。山原は「前に行けたら行くのが自分の特徴。シュートを打てる距離感だった」と胸を張った。
　２点リードした後も追加点を奪いに行く姿勢は崩さず、攻守の切り替えの速さで相手の攻撃を封じた。宮本は「これを基準にしないといけない。負けて気づくのではなく、勝って修正していく」と、連勝に向けて気持ちを切り替えた。
（運動部・小沢佑太郎）