川勝知事ら出張費支出 公務、公務外明示を 監査委員が「意見」
静岡県監査委員事務局は１９日、知事らの出張旅費に関し、出席する行事別に公務扱いか、公務外とするかの運用基準を策定するよう求める「意見」を県秘書課などに通知したと発表した。結果通知は１６日付。
川勝平太知事は２０２３年９月、政治資金パーティーである中沢公彦県議会議長就任祝賀会に公務として出席した。出張旅費が支出されたことや公用車を使用したことに対し、同１０月の県議会総務委員会で質疑があった。これを受けて監査委員は、１月１６日に秘書課の財務監査を行った。
監査の結果、過去の判例や他の都道府県の運用を踏まえると、祝賀会出席に関する支出は「必ずしも不適当とは言えない」とした。一方で、対外的に説明できるよう根拠に基づいた運用が重要として、運用基準策定の必要性を指摘した。過去の知事の出席行事を類型化し、税金の使い方に疑念が生じないよう「公務」と「公務外」を明確にするほか、交際費や公用車などの使用については、一般職員と同じ内規を適用することに限界があるため、職員と異なる取り扱いとなる部分を明示するよう求めた。
県庁の本庁舎から４キロ以内の出張では必要ないとされる旅行命令簿についても、知事などが本庁から離れて公務を行う場合は作成することを求めた。
いい茶0
