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テーマ : 政治しずおか

解明至らず 幕引き利用 政倫審、過去8人が出席

 衆院政治倫理審査会は1985年に設置されて以降、過去8人が出席した。発言は証人喚問と異なり偽証罪に問われず、真相解明に至ったとは言い難い。疑惑の幕引きに利用されたケースも少なくなく、議員辞職に追い込まれたのは1人だけだ。(肩書は当時)
 初開催は96年。自民党の加藤紘一幹事長が鉄骨加工会社からの闇献金疑惑を巡り出席を申し出た。衆院解散を2日後に控え一区切りを付ける狙いもあり、野党は「言い訳に終始した」「何も解明されていない」と反発。議員も記者も入れず、完全非公開で行われた。
 議員傍聴のみ認められたのは、98年の山崎拓自民政調会長、2001年の額賀福志郎前経済財政担当相(現衆院議長)、04年の橋本龍太郎元首相の3人。橋本氏は、日本歯科医師連盟(日歯連)からの献金隠し事件で、1億円受領の事実は認めたものの、詳細は「知らない」「指示をしていない」と繰り返した。
 全面公開は02年の田中真紀子前外相が初めて。公設秘書給与の流用は一切ないと疑惑を否定しながら「細かいことは分からない」として、同席した弁護士と公認会計士が代わりに弁明した。世論の批判は収まらず、出席の翌月に議員辞職した。
 03年の松浪健四郎、04年の原田義昭、06年の伊藤公介各衆院議員の審査も全面公開された。
 09年は鳩山由紀夫民主党代表の政治資金虚偽記載問題を巡る審査のため開会したが、鳩山氏は欠席し、約20分で休会になった。

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