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水上舞台で能や舞囃子 小中高生が成果熱演 伊東で祐親まつり開幕

 伊東の発展の礎を築いた平安時代末期の武将・伊東祐親[すけちか]ら先人に感謝をささげる第48回「伊東祐親まつり」(NPO法人伊東市文化財史蹟保存会主催、同市、伊東観光協会共催)が20日、市内で開幕した。市街地を流れる松川に設けた水上特設舞台で、多彩な演目を繰り広げる。21日まで。

水上舞台で稽古の成果を披露する子どもたち=伊東市
水上舞台で稽古の成果を披露する子どもたち=伊東市


 イベントは伊東の初夏を彩る風物詩として親しまれている。旧旅館の観光文化施設「東海館」を背景に舞台が設置され、日が暮れるにつれて幽玄な雰囲気が高まった。
 狂言「苞山伏(つとやまぶし)」には狂言師の野村萬斎さんが出演。客席を埋めた観衆を楽しませた。昨年12月から教室で稽古を重ねてきた、市内の小学生から高校生までの児童生徒が創作能「八重姫」や舞囃子(ばやし)「小袖曽我」などを披露した。
 日中は式典に関係者が集い、神事などを行った。NPOの堀口武彦理事長は「市民が多く応援してくれている。水上舞台を中心にした祐親まつりを後世にしっかりと残していかなければいけない」とあいさつした。
 催しに合わせ、松川藤の広場では市主催のイベント「I TO MARCHE(アイ・トゥ・マルシェ)」が開かれている。22~28日に、水上舞台で後夜祭「松川せせらぎの夕べ」も開催される。
 (伊東支局・白柳一樹)

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