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同人雑誌「雑木林」 刊重ね 全国広がり 伊東、26号刊行

 伊東市の伊豆高原で生まれた同人雑誌「雑木林」が刊を重ねている。春秋の年2回の編集・発行を麻生良久さん(76)=同市八幡野=が担い、5月上旬に最新の26号を刊行した。同人は人づてに、全国各地に広がりを見せている。

「雑木林」の最新号を紹介する麻生さん=伊東市八幡野
「雑木林」の最新号を紹介する麻生さん=伊東市八幡野

 同雑誌は2010年10月に創刊し、伊豆高原地域の在住者の同人を中心に始まった。当初はホチキス留めで28ページだった冊子が、最新号は140ページに。書き手も11人から40人になり、一度でも書いたことのある同人数は故人を含め70人を超えた。エッセーや小説、紀行文、短歌などを自由に受け入れてきた。
 会社員や画家、大学教授、主婦、元記者などさまざまな職種や経歴の持ち主が関わってきた。県内のほか関東・関西圏、遠くは北海道の在住者も同人になった。年齢層は30~90代と幅広く、「90代の同人に励まされる」と下の年代の創作のモチベーションにつながっているという。
 編集校正などは麻生さんが一手に引き受ける。「作業は大変だが、楽しみに待ってくれている購読者がいる。できる限り長く続けていきたい」と先を見据える。

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