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当たり前の風景、新鮮な視点で

 2月22日夕刊「生活彩々」の「とんがりエンタ」では、静岡市清水区のデザイナー池ケ谷知宏さんの個展「清水富嶽借景」を紹介しました。

 池ケ谷さんが取り組むのは、身近にある“富士山”探し。といっても、富士山が美しく見えるスポット探しではありません。子どもの唇やホウシャガメの甲羅の模様など、「富士山のように見える何か」。

 静岡市清水区生まれの池ケ谷さんが、なぜ富士山をテーマにするのか? その理由を尋ねると、「高校卒業後に上京した経験」だそうです。これまで当たり前の風景だと思っていた富士山の姿が、上京を経て帰郷した時に新鮮に見えたと。

 見慣れた景色も、角度を変えて見れば新しい発見があるのでは-。池ケ谷さんの創作は、そんな「発見の楽しみ」から生まれるようです。

 個展会場をのぞいてみましょう。

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 池ケ谷さんの手掛けた商品の一例。軍手や折り紙に少しデザインを加えると、途端に「富士山」が現れます。

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 “鳥居”の向こうに富士山を臨む構図を写真に収めた池ケ谷さん。“鳥居”といっても、ガードレールや柱、看板などを見立てています。発見した時は「思わずガッツポーズをしたくらいに嬉しかった」そうです。

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 会場には、謎のおみくじも。富士山とどんな関わりがあるのかは、「会場で分かるはず」(池ケ谷さん)


 「清水富嶽借景」は3月31日まで、静岡市清水区のフェルケール博物館にて開催中です。


 

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