耕作放棄地を〝再生〟 「春野耕作隊」の若い力が育てるトウモロコシ(浜松市天竜区佐久間町)~「地域おこし協力隊推薦 里でホレたこの逸品」19
6月14日の夕刊「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」は、浜松市の地域おこし協力隊「山里いきいき応援隊」隊員の川西厚さんに推薦していただいたトウモロコシをご紹介しました。(旭)
川西さんとは、浜松市天竜区春野町の春野協働センターで待ち合わせしました。「では、実際に畑を見てみましょうか」と連れて行ってもらったのが、協働センターから歩いて5分ほどのビニールハウス。中にはたくさんのトウモロコシが収穫を待っていました。
このトウモロコシは、春野町の若手農家と、静岡文化芸術大(浜松市)の学生サークル「LA-VoC」が中心となった団体「春野耕作隊」が育てています。川西さんも一員として参加しています。春野耕作隊は、町内の耕作放棄地4地区計約5300平方メートルを借り受け、夏はトウモロコシ、秋は大根、サツマイモなどを栽培しています。耕作放棄地は、春野町の基幹産業である茶の畑だったところが多いそうです。「転作した畑にトウモロコシは適しているそうです」と川西さんが教えてくれました。
春野耕作隊は、軽トラックに収穫物を載せ、町内外で販売もしています。ご紹介したトウモロコシも販売されます。今後の販売予定は「春野耕作隊」のホームページの「活動予定」で確認できます。川西さんは「販売するトウモロコシは、甘みの多くなる朝採りにこだわっている」とPRします。
川西さんは三重県東員町出身。2015年7月に「山里いきいき応援隊」の隊員に就任しました。20代の頃は、バックパッカーとして世界各地を訪れました。30歳の時に浜松市北区三ケ日町のミカン農家で収穫の手伝いをしたことがきっかけで、浜松との縁が生まれ、3年ほどこのミカン農家で働いていました。
川西さんの任期は2018年の6月末まで。既に春野町への定住を決め、就農への準備を進めています。「春野町で栽培する人が少なくなったジネンジョを、再び盛り上げたい」と意気込み十分です。
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