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「アートで伝える考える 福島の今、未来」

 福島県立博物館を中心に複数の団体やアーティストが関わる「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」が主催する展示会「アートで伝える考える 福島の今、未来」が静岡市葵区の金座ボタニカで開かれています。複数のアーティストが、ときには地元の小学生や中学生と協力しながら、東日本大震災と福島第一原発の事故で被災した福島県の現実を表現しています。(小)
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 同プロジェクト実行委員長で福島県立博物館長も務める赤坂憲雄学習院大教授(「東北学」の提唱者としても著名)をはじめ4人がパネリストとして参加したトークイベントも10日に開かれました。
 イベント後、多くの来場者が自分の意見を述べ合ったのですが、意見の多くは「震災から5年たち、静岡に暮らす自分たちは、どのように被災者や被災地に関わっていけばよいのだろう」というもどかしさの表出であったように感じます。
 ただ、ある人が「これまで(被災地の)外側だと思っていた自分の意識が、今回の展示会を通じて少しだけ内側になった気がした」と感想を述べていました。実は自分も、今回の取材を通して同じような意識の変化を感じました。

 アートにはもやもやした意識や気分をくっきり明瞭にしたり、少し変えたりする作用があります。赤坂教授は「現実に柔らかく向き合いながら、人とのつながりをつくることが大切」とおっしゃっていました。
 展示は22日まで。2月18日からは浜松市中区の鴨江アートセンターに会場を移します。ぜひ足を運んでみてください。

コメント (1)

トークイベントに参加しました。
赤坂憲雄館長をはじめ、福島県立博物館のみなさんの言葉と
展示された作品から「福島の今」を窺い知ることが出来ました。
起こっていることから目を逸らさずに「自分事」として考えていくこと。
とても辛いことだけれど、そのことがよりよい未来に繋がるのだと思いました。
ひとりでも多くの方に観ていただきたい展覧会です。

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