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【柔道・静岡県高校新人大会】男子団体、加藤学園7連覇 女子団体は東海大翔洋が頂点

 静岡県高校新人大会は20日、柔道、サッカーなどを行った。柔道の男子団体は加藤学園が、静岡学園との接戦を制し7連覇を達成。女子団体は東海大翔洋が昨年女王の藤枝順心を破り、2年ぶり4度目の頂点に立った。優勝した両校は3月に開催される全国選手権に出場する。
柔道男子団体決勝 大内返しで技ありを奪い、優勝に貢献した加藤学園の藤田(上)=県武道館
男子・加藤学園 劣勢はねのけ粘り勝ち  連覇の記録をまた一つ伸ばした男子団体の加藤学園。準決勝、決勝とリードを許す厳しい戦いを粘り強くものにした。全国高校総体8強入りを果たした前チームに比べ体格は劣るが、豊富な練習量で心身を鍛え上げてきた成果を示し、岡本監督は「よくここまで上がってきた」と選手の成長に目を細めた。
 東海大翔洋に0―2から追い付き、内容勝ちで準決勝をものにした加藤学園は、決勝でも静岡学園に先手を取られ苦しんだ。それでも0―1で迎えた副将戦で1年生藤田が着実にポイントを重ねて心理的に余裕を生み、残り17秒で「体が勝手に動いた」と大内返し。技ありを奪い、勝利でチームを勢いづけた。準決勝での一本負けを挽回する戦いに「自分が負けたらチームが負けるので力を出し切ろうと思った。勝てて良かった」と声を弾ませた。
 加藤学園は昨年の全国選手権では16強に進出した。指揮官の三男で主将の岡本旺季は「全国で勝つための練習をしてきている。前回を抜く8強に入れるよう、みんなで頑張りたい」と上の舞台での活躍を誓った。
 ▽男子団体準々決勝
 加藤学園 5―0 島田樟誠
 東海大翔洋 4―0 浜松工
 浜松商 4―0 小笠
 静岡学園 5―0 御殿場西

 ▽同準決勝
 加藤学園 2―2 東海大翔洋
 (内容勝ち)
 静岡学園 5―0 浜松商

 ▽同決勝
 加藤学園 1―1 静岡学園
 (内容勝ち)
  長屋 引き分け 比嘉 
  岡本 引き分け 石井 
  伊藤 優勢 川合 ○
○ 藤田 大内返し 新村 
  佐藤 引き分け 大橋 


女子・東海大翔洋 4度目V 萩原決勝で躍動柔道女子団体決勝 払い腰で技ありを奪うなど、積極的な柔道で白星を挙げた東海大翔洋の萩原(上)=県武道館  女子団体の東海大翔洋は、個人63キロ級で優勝した永田、無差別級女王の中道らを擁す盤石の布陣で強さを発揮した。藤枝順心との決勝では、先鋒(せんぽう)萩原が活躍。貴重な白星を挙げてチームに勢いをもたらした。
 古内監督から「守ると負けるから攻め切れ」と送り出され、序盤から技を仕掛けた萩原。積極的な姿勢で重圧をかけ、終盤に入ると相手の攻撃をかわしてからの払い腰が決まった。「意識はせず体が反応した。気持ちで取った」と納得の技ありだった。
 個人戦で同期の永田、中道が頂点に立った傍ら、自身は地区大会初戦で敗退。焦りと悔しさがこみ上げた。団体戦こそはと闘志を前面に出した今大会。結果を残し、喜びがこみ上げた。「みんなで日本武道館に行けるのがうれしい」。全国でも自分の柔道を貫き、勝利に貢献するつもりだ。柔道女子団体決勝 白星を挙げ勝利に貢献した東海大翔洋の萩原(右)=県武道館
 ▽女子団体準々決勝
 藤枝順心 2―0 沼津市立
 加藤学園 3―0 浜松東
 東海大翔洋 2―0 浜松商
 飛龍 2―1 静岡学園

 ▽同準決勝
 藤枝順心 2―0 加藤学園
 東海大翔洋 2―1 飛龍

 ▽同決勝
 東海大翔洋 2―0 藤枝順心
○ 萩原 払い腰 村松 
○ 永田 けさ固め 冨永 
  中道 引き分け 深沢
 

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