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駅前道路の空間化実験 滞留者1.6倍に増加 沼津

 沼津市は29日の定例記者会見で、JR沼津駅南口周辺で幹線道路の一部を規制し、屋外空間として活用する社会実験の検証結果を発表した。実験エリア内に立ち止まったり、座ったりする人が休日は通常に比べて1・6倍になった他、車線規制による大きな渋滞も見られなかったとした。

中心市街地の幹線道路1車線を規制し、実施された社会実験=4月6日、沼津市大手町
中心市街地の幹線道路1車線を規制し、実施された社会実験=4月6日、沼津市大手町

 社会実験は鉄道高架化に伴う中心街再生に向け、市などが4月6~26日に実施した。沼津駅南口のイーラde南側の県道1車線を規制し、椅子やテーブルを並べ、飲食店が軽食を販売した。
 実験前の3月19日と実験中の4月23日(いずれも晴天の土曜)に行われた調査では、午前10時~午後7時の平均値で、エリア内の滞留者が実験前の46人から74人に増加した。期間中は、勉強や読書などで利用する学生など若い世代の利用割合が増える傾向も見られた。周辺の交通状況も、一部で通常に比べやや滞留する車の数が増加したが、目立った渋滞は起きなかった。
 頼重秀一市長は「高齢者を中心に休む場所がほしいという声は聞いていた。若い人も含め、幅広い世代が利用したことが分かった」と述べた。

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