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【藤枝順心連覇】スタンド万感 V2「信じて応援」 全日本高校女子サッカー

 7日に神戸市で行われた全日本高校女子サッカー選手権決勝で、藤枝順心が2年連続7度目の頂点に立った。連覇に加え、昨夏の全国総体と合わせて3季連続優勝を達成。会場のノエビアスタジアム神戸のスタンドでは、メンバー外の部員や保護者らが万感の思いで選手たちの成し遂げた偉業を見つめた。

前半終了間際に決まったチーム2得点目に歓喜する藤枝順心高のサッカー部員たち=7日午後、神戸市のノエビアスタジアム神戸
前半終了間際に決まったチーム2得点目に歓喜する藤枝順心高のサッカー部員たち=7日午後、神戸市のノエビアスタジアム神戸

 バックスタンドの一角には、部員約60人をはじめ、保護者や学校関係者らが集合した。部員はメガホンを手に、さまざまな応援歌を絶えず響かせて選手たちを後押し。得点が決まるたび、喜びを爆発させた。
 3年の赤塚花風さん(18)=磐田市=は全国総体の優勝メンバーだったが、今大会直前の練習中に右膝の前十字靱帯(じんたい)損傷の大けがを負い、離脱。こみ上げた無念さは胸にしまい、登録メンバー一人一人に手紙を渡し、同学年の23人には手製のお守りを贈ってサポートした。仲間たちはベンチに赤塚さんの背番号4のユニホームを飾り、栄冠をつかんだ。「信じて応援し続けて良かった」。赤塚さんは笑みを広げた。
 先制点を挙げた久保田真生の母真美さん(42)は、住まいの川崎市から家族とともに駆け付けた。親元を離れてからの3年で「一人の人間として尊敬する」と語るほど大きく成長したまな娘。集大成の舞台でも輝きを放ち、「願っていた通りの締めくくりになり、うれしい」と目を細めた。
 スタンドには同校を拠点とする「藤枝順心サッカークラブジュニアユース」の中学生約30人の姿も。同校サッカー部に入部予定の内野悠来さん(15)=藤枝西益津中3年=は「お手本のような試合だった。自分も加わって力になりたい」と憧れのまなざしを向けた。
 (運動部・市川淳一朗)

 王国の面目躍如
 北村正平藤枝市長の話 2年連続7回目の全国制覇という新春を飾る快挙は、サッカーのまち藤枝はもとより、サッカー王国の静岡の面目躍如。サッカーの歩み100周年を迎えた藤枝市にとっても、大変意義が大きい。選手や監督、スタッフ、学校、地域、全ての人々の力で勝ち取った勝利だと思う。皆さんと共に大いに喜び合いたい。

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