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耕作放棄地産の野菜を餃子に 磐田・上村農園、自販機で販売

 耕作放棄地を活用してキャベツやアスパラガスなどを生産する磐田市豊田の「上村農園」は、同農園で収穫したキャベツなどを使った餃子(ギョーザ)を開発し、販売を始めた。地元住民らが気軽に立ち寄れるよう、長森直売所(同市長森)にオリジナル冷凍生餃子を扱う自動販売機を設けて24時間販売している。

冷凍生餃子を扱う自動販売機を紹介する上村さん=磐田市長森
冷凍生餃子を扱う自動販売機を紹介する上村さん=磐田市長森

 キャベツの作付面積は約50ヘクタールで、単一事業所としては県内最大の上村農園。天竜川沿いに畑が点在していることから「天竜餃子」と商品名を付けた。「我慢しない」をコンセプトに、にんにくを使用せず、キャベツを通常よりも大きくカットして歯応えのある食感を残した。業務用カット野菜製造「ヤマセイ」(同市森下)に製造を委託した。
 調理師免許を持つ同農園の上村遊輝さん(38)は、新型コロナでレストランに卸すカット野菜など業務用キャベツの需要が激減した状況に触れながら「主力は農業だけれど、いろいろなところに軸足を置いたほうが良いと考えて挑戦した。元料理人の経験も生かし、日常的に食べやすい味に仕上げたのでぜひ手にとってもらいたい」と話した。
 餃子は20個入り700円(税込み)。6月までは長森直売所で、大玉キャベツも販売している。

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