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ベア1万1000円要求へ ヤマハ発労組、過去最高

 ヤマハ発動機労働組合(約9300人、平野雅紀中央執行委員長)は9日、磐田市内で中央委員会を開き、2024年春闘で、ベースアップに相当する賃金改善分として過去最高の月額1万1千円を要求すると決めた。前年要求を4千円上回った。満額回答されれば、既に確定している定期昇給分も含め総額1万7400円と物価上昇率を超える改善になるという。
 連合が「5%以上」を掲げた今春闘の賃上げ目標を踏まえた。平野委員長は「インフレ率が上昇する中で、自動車産業が日本経済を好循環に変えていくため、その一翼として力強い要求を設定した」と強調。自動車業界の人材不足にも触れ「魅力ある企業として選ばれるためには賃金を上げなければならない」との認識も示した。
 年間一時金は前年要求から0・1カ月引き下げ、6・5カ月を求める。平野委員長は「金額ベースで計算すれば過去最高になる」と説明した。14日に要求書を経営側に提出し、3月13日の回答を求める。
 昨年の春闘では、会社側がベア7千円の要求を上回る9千円を回答した。日高祥博社長は昨年12月の報道各社のインタビューで「インフレ率以上の賃上げを考えている」と今春闘でも賃上げに前向きな姿勢を示していた。
 (磐田支局・八木敬介)

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