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ソミックMHD、磐田に本社機能移転へ 駅北口を新事業開発拠点に

 自動車部品製造などを手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は4月、本社機能を浜松市中央区から磐田市に移転する。移転先として、JR磐田駅北口で専門学校の校舎として使われていたビルを取得した。グループの新規事業開発に向けた拠点にもなる。31日までに、複数の関係者への取材で分かった。

ソミックマネージメントホールディングスが本社機能を移転するビル=29日、磐田市のJR磐田駅北口
ソミックマネージメントホールディングスが本社機能を移転するビル=29日、磐田市のJR磐田駅北口

 総務、人事系などの管理部門に加え、新事業領域を検討する企画部門も移り、磐田市内のビルには約150人が勤務するとみられる。電動化や自動運転などが進展する自動車業界の大変革期を捉え、人工知能(AI)などの最先端技術を活用した新事業創出を加速させる。
 ビルは地上7階地下1階建て。2007年に完成し、同市の学校法人染葉学園が静岡新美容専門学校と静岡歯科衛生士専門学校の校舎として使っていた。SMHDはビル1階を市民らが交流できるスペースとして開放し、地域活性化に貢献する意向という。登記上の本社(本店)所在地は東京都内のままとする。
 SMHDは自動車用ボールジョイント(軸受)やダンパーなどを製造するソミックグループ各社の事業を統括している。グループ従業員は国内外で約7千人に上る。浜松、磐田両市に複数の工場を持つソミック石川はボールジョイントの国内最大手。
 (磐田支局・八木敬介)

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