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磐田市新年度予算案 一般会計、過去最大に 大型事業増、雇用創出に力

 磐田市は5日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比5・9%増の742億4千万円。防潮堤の整備、豊岡支所の新庁舎建設、消防指令システムの更新などの大型ハード事業や社会保障の関連費用が増加し、過去最大規模となった。財源が限られる中、産業振興や企業誘致など雇用創出につながる施策に重点を置いた。
 草地博昭市長はテーマを「未来『共創』予算」とし、「市民や企業、団体を巻き込み、新しい価値、仕組み、事業をつくることをより意識する」と説明した。特別、企業会計を含めた予算総額も4・1%増の1454億700万円と過去最大となった。
 一般会計の歳入のうち、市税は2・9%増の283億200万円。市内企業の業績好調を追い風に、法人市民税は30・5%増の22億1100万円を見込んだ。一方、財源不足を補うため、市債は1・5%増の64億5200万円、財政調整基金(財調)などからの繰入金は21・2%増の46億8400万円とした。自主財源比率は0・6㌽上昇の52・7%。24年度末の財調残高は約60億円になる見通し。
 歳出ではレモンの産地化に向けた農地整備の補助に1千万円、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)・脱炭素化の支援に1500万円を充てた。子どもの居場所づくりに取り組む団体の支援制度創設に100万円、道路冠水リスクの対策強化に2800万円を盛るなど、安心できるまちづくりも加速させる。
 豊岡支所の新庁舎建設は5億3200万円、消防指令システムの更新は18億9300万円を計上。津波対策の海岸堤防整備費は34億9800万円と前年度から増額した。

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