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介護士の性的虐待受け、沼津市が市社協に改善指導 

 沼津市内の訪問介護事業所に勤務していた介護士の男が利用者の高齢女性にわいせつな行為をしたとして、11月に沼津署が男を逮捕した事件で、市が介護士の行為を性的虐待と判断し、事業所を運営する市社会福祉協議会に改善指導をしていたことが28日、市などへの取材で分かった。
 市社協の訪問介護事業所に勤務していた御殿場市の被告(53)=準強制わいせつ罪で起訴済み=は2022年11月、沼津市に住む80代女性宅で女性の体を触るなどしたとされる。市社協によると、被告は勤続約20年のベテランで、22年12月に自主退職した。
 市社協や女性の家族から通報を受けた市が調査した結果、被告の行為が「介護として不適切で性的虐待だった」とした上で、職員の虐待防止への理解も不足していたと判断。今年3月に市社協に対して改善計画の提出を求める指導をした。市社協は職員に対する研修など再発防止策を盛り込んだ計画を提出済みで、市は防止策が徹底されたか、年明けにも再度判断する。
 市社協の新井和彦事務局長は「あってはいけないことで遺憾。襟を正し、全職員が虐待防止への理解を深める」とした。

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