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千本小と第一小 暫定統合を 千本地区連合自治会 沼津市教委に要望

 沼津市の第二中校区の小中学校再編を巡り、校区内の千本地区連合自治会は27日、来年度から複式学級の導入が見込まれる千本小を中学校区が異なる第一小に暫定的に統合し、複式化を回避するよう求める要望書を市教委に提出した。一部住民の反対で膠着(こうちゃく)化する再編議論に、地元から風穴をあける動きとなりそうだ。

要望書を手渡す小池会長(右から2人目)=沼津市役所
要望書を手渡す小池会長(右から2人目)=沼津市役所
第一・第二中学区における小中学校の配置
第一・第二中学区における小中学校の配置
要望書を手渡す小池会長(右から2人目)=沼津市役所
第一・第二中学区における小中学校の配置

 小池正一会長が、連合自治会を構成する4自治会長と市役所を訪れ、原将史教育企画課長に手渡した。要望書は、全校児童58人と市内で最も少ない千本小児童に「集団で多様な考えに触れる機会を与えてほしい」とし、同じ中学校区の第二小ではなく、隣接する第一中校区の第一小との統合を求めた。統合に伴う教職員の適切配置や千本小跡地の利活用も盛り込んだ。
 校区再編を巡っては2021年、住民の反対などを受け、第一中校区との統合方針が白紙となった経緯がある。今夏には新たに第二中校区内の自治会やPTA、未就学児の保護者による「学校の未来を考える会」を組織。2回会合を開いたが、再編への具体案はまとまらなかった。
 小池会長は「教育を議論するはずの会合で防災や福祉の議題が挙がり、進展しない」とこれまでの話し合いに疑問を呈した上で、「第一中への進学を見据え、隣接校選択制度の進学先として選ぶ児童が多く、津波リスクが低い第一小に統合してほしい」と求めた。
 原課長は「真摯(しんし)に受け止め、内容を精査して第3回会合に向けて検討したい」とした。

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