魅力発信へ連携強化 静岡県知事と西部8首長、浜松でサミット
静岡県西部8市町の首長と川勝平太知事が意見交換する「西部地域サミット」が10日、浜松市中区で開かれた。安心・安全な地域づくり、魅力の発信と交流の拡大、人口減社会などをテーマに課題を共有し、県と市町のさらなる連携強化の必要性を確認した。
大場規之袋井市長は外国人の流入増に伴って人口増が続く市の現状に触れ、多文化共生対策としての日本語教育の重要性を指摘。久保田崇掛川市長は高齢化によって死者数が増えていく「多死社会」に対応した社会の確立を課題に挙げ、「諸問題の洗い出し、広域的視点による対策の検討が必要」と提案した。
開催地の中野祐介浜松市長は県と2024年に同市西区で開催する浜名湖花博20周年記念事業を紹介。県・市町一帯となったPRや誘客促進、他市町への観光波及などを呼びかけ、「新型コロナが5類に移行し、これから観光が回復するタイミング。大河ドラマや浜名湖花博20周年記念事業を一過性で終わらせず、関係市町が継続して連携し、魅力の発信に取り組みたい」と協力を求めた。
川勝知事は「実のある提言を県政に生かしていきたい」と述べた。
(浜松総局・宮崎浩一)