廃業旅館 交流の場へ 内壁に色塗り 掛川でワークショップ
掛川市連雀のコミュニティーレジデンス「ザポートカケガワ」でこのほど、階段の壁に色を塗るワークショップが開かれた。ザポートカケガワは2020年に廃業した旅館の2階をリノベーションして作った交流スペースで、24年1月、同階にゲストハウスをオープンする予定。地域とのつながりづくりとして企画した。
地域の親子連れなど約40人がザポートカケガワの運営メンバーと交流しながら、1階のエントランスと2階の交流スペースをつなぐ階段の壁にペンキで丁寧に色を塗った。デザインは、掛川が東海道五十三次の宿場町であることから線と線が交わり面になる様子を表現し、掛川茶を連想する緑、市の花キキョウにちなんだ紫などの色も加えた。
デザインを担当した1人で、ザポートカケガワアート部リーダーの高橋咲月さん(34)は「メンバーと地域の人たちで一緒に作り上げることができた。これが施設が目指す形。象徴的な活動になった」と話した。