スノボ「女王」三木(掛川)進化に挑む 五輪見据えチーム結成 アルペンW杯14日開幕
スノーボードのアルペン種目のワールドカップ(W杯)は14日にイタリアで開幕する。昨季世界選手権で女子パラレル大回転を初制覇した20歳の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は女王として迎える初のシーズン。「コンスタントに何度もいい成績を出してこそ真のチャンピオン」との思いでさらなる進化に挑む。
昨季はコーチ不在で戦った。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据え、今季はスロベニア人スタッフらに板のメンテナンスの専門家を加えたチームを結成。「いかに効率よく最大限力を出せるか。今季は技術に120%集中できる」と信頼を寄せる。
技術面では動きの中にひねりを加え、よりスムーズに加速できる滑りを目指す。五輪2連覇のエステル・レデツカ(チェコ)の速さに男子選手のパワーを融合させるイメージだ。9月下旬からの欧州遠征で海外勢との実戦練習を重ね「成果も感覚として得られている」と手応えをにじませる。
オフ期間はスポンサー集めにも奔走した。「自分で相手の顔を見てプレゼンして、決断してくださる瞬間も目の前で見てきた。本当に頑張らないといけないと思うし、もっと感謝を表せる人間になりたい」。結果が何よりの恩返しとなる。