舞い上がれ、横須賀凧 掛川で愛好家80人が交流
静岡県内外の凧(たこ)揚げ愛好家が集う「遠州横須賀凧揚げまつり」(掛川観光協会大須賀支部、遠州横須賀凧巴会主催)が4日、掛川市西大渕で開かれた。県西部や愛知県、山梨県などから23団体約80人が参加し、交流を深めた。
曇天で風がほとんどない条件の中で、参加者は軽量の小型凧に切り替えるなど工夫を凝らして凧揚げを楽しんだ。凧が風をつかんで舞い上がると、周囲から喝采が湧き起こった。子ども向け凧づくり教室も人気を集めた。
横須賀凧は、戦国期の徳川氏と武田氏の戦いを表現したとされる「巴(ともえ)」や演者の姿を模したと伝わる「べっかこう」など多様なデザインが特徴。遠州横須賀凧巴会の石川昇会長(77)は「全国の顔なじみと話せるだけでうれしい。交流の場として続けていく」と話した。