自動運転、実証実験 掛川市南部で開始
静岡県などはこのほど、掛川市南部の大東地区で自動運転の実証実験を開始した。地区の高齢化と公共交通網の課題を踏まえて、住宅街とショッピングセンターを結ぶ地域循環型バスとしての利用を想定した。同市での実施は3回目。
車両は乗務員を含めた8人乗りで、約4・5キロを最高時速19キロで運行する。17日まで、各日4便。県建設政策課によると、住民に加えて県内外の研究者や自治体関係者による視察目的の予約が目立つ。市役所本庁舎には遠隔コントロールセンターが設置され、県職員らが運行状況をリアルタイムで監視した。
同市では2022年8月と12月、主に観光客の周遊促進を狙って掛川駅と掛川城を往復する運行実験を行った。住民の買い物支援を念頭に置いた市内実験は初めて。県の担当者は「市民の足として、実装を見据えて試していく」と話した。