伊藤若冲の世界を 西陣織で職人再現 17日まで掛川で展示
江戸時代の画家伊藤若冲(1716~1800年)の作品を京都の伝統織物西陣織で表現した掛け軸などの展示会が13日、掛川市御所原の生涯学習センターで始まった。17日まで。
「旭日雄鶏図」や「果蔬涅槃図(かそねはんず)」などを細部まで表現した約50点が並ぶ。若冲の作品データを参考に職人が力織機で織ったという。糸は髪の毛半分ほどの細さで、ニワトリを力強く描いた旭日雄鶏図には縦糸4千本、横糸約2万5千本が使われている。来場者はルーペを使って伝統の技を堪能した。
同展実行委員会の吉村昌人さんは「職人の精緻な技術を見てほしい」と話す。
西陣織誕生550年と若冲生誕300年を記念した全国巡回展の一環。