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テーマ : 掛川市

掛川の建築業者の投棄産廃撤去 静岡県、27日に代執行開始 

 静岡県は24日、掛川市の建築業者「山猛建築」(2017年廃業)が同市上内田の敷地に不適切に投棄した産業廃棄物を撤去する行政代執行を27日に開始すると発表した。24年3月22日の完了を予定している。県によると、代執行費用は2937万円に上るが、同社の元代表と妻が既に死去しているため請求先が不在となっている。県は顧問弁護士などと費用の回収方法を模索している。
 県廃棄物リサイクル課によると、現場には同社の業務で発生したコンクリート片など約890立方メートルが投棄されている。代執行では廃棄物を分別して処理場に搬出するほか、倒壊の恐れがある現場周囲の擁壁を取り壊す。現場では21年6月、廃棄物の一部が隣接する市の水路に流出した。県は付近で年2回水質検査を実施していて、これまでに有害物質は検出されていないという。
 県は今年2月、廃棄物処理法に基づき、既に死去していた同社元代表の男性の妻に廃棄物の全量撤去を求める措置命令を出した。しかし、妻が8月に死去したため命令の実効性が失われていた。

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