茶況(1月18日)有機栽培のポイント学ぶ 掛川で研修会
掛川市は18日、茶の有機栽培に関する研修会を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。市内の茶農家や茶商65人が参加し、経験者らから有機栽培のポイントを学んだ。
静岡県の有機栽培推進コーディネーター後藤昇一さんは、生育条件の良い園地の選定や病害虫の抑制環境をつくることなどが重要とした。後藤さんは「有機農業は地力に依存している。土壌の物理性改良や豊かな生物相を育む土作りが大切」と話し、茶草場農法の活用を推奨した。浜松市天竜区春野町で約30年間、有機栽培に取り組む鈴木猛史さんは自身の経験を語り、土作りにおける微生物の重要性に触れた。このほか、国の有機農業の支援策や有機JAS認証についての注意点などの紹介があった。
市によると、市内の茶の有機栽培面積は約40ヘクタールで、経営茶園面積の約3・5%。市は海外輸出などに対応しようと、5年後には52ヘクタールを目指すとしている。
(掛川支局・山本萌絵佳)