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テーマ : 掛川市

マイクラ高天神城、「スイッチ」でもプレー 掛川市が対応デバイス拡大へ 若年層にPR

 3次元の仮想空間で構造物を組み立てる人気ゲームソフト「マインクラフト」で戦国期の高天神城を復元した掛川市が、新たなユーザーの掘り起こしに本腰を入れ始めた。10月の公開後のダウンロードは70件超。普及は道半ばとの認識で、2024年1月から順次、対応するデバイスの拡大を図る。ソフトがプログラミング学習で注目されている側面にも着眼し、学校への出前講座などを仕掛けて若年層にアピールする。

マインクラフトで再現した往時の高天神城
マインクラフトで再現した往時の高天神城
PRに向けてチラシのデザインを検討する市職員=掛川市役所
PRに向けてチラシのデザインを検討する市職員=掛川市役所
マインクラフトで再現した往時の高天神城
PRに向けてチラシのデザインを検討する市職員=掛川市役所

 市が常葉大造形学部の学生らの協力を得て制作した往時の高天神城は、山城の特徴を的確に捉えた力作として人気。一方で、データをダウンロードして個人で作り込みを楽しめる「シングルプレイ」はパソコンが必須になる。多くの小中学生が親しんでいる家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」で遊べるのは、複数のプレーヤーがアクセスする「マルチプレイ」に限られ、市への申請やゲーム機の設定変更など煩雑な手続きが裾野拡大の足かせになっている。
 課題を踏まえて、市は24年1月中にスイッチでもシングルプレイが可能な環境を構築する方針。順次、作業を進めてデバイスや基本ソフト(OS)に影響されない環境づくりを目指す。同時に、市内の小中学校でプログラミングと地域の歴史資源を伝える授業を展開する考え。保護者向けにはチラシやパンフレットなどを配り、プロモーション効果の最大化を狙う。
 仮想空間に高天神城を再現した本来の狙いは、若年層に城の魅力を知ってもらうこと。市観光交流課の戸塚和美調整官は「子どもたちに遊んでもらえる環境を整えることが最優先。スマートフォンにアプリを入れるような感覚でプレーできれば状況は変わる。ゲームの高天神城が独り歩きするまで、あとひと押しだ」と先を見据える。
 (掛川支局・高林和徳)

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