災害時の食の課題 栄養士ら話し合う 静岡で130人研修会
静岡県行政栄養士会と公益財団法人味の素ファンデーション(東京都)はこのほど、大規模災害時の食と栄養について考える研修会を、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた=写真=。
同会の会員ら約130人が参加。講師を務めた同法人の斎藤由里子事務局長は「災害現場では食事の質や栄養バランスが後回しにされやすい」と指摘し、栄養士や危機管理部門の職員らが迅速に対応するため日頃から円滑な関係性を構築することの重要性を説いた。
県危機管理部は県内市町の防災用飲料や食料の備蓄量を報告したほか、掛川市で活動する市民サークル「かけがわこどもアレルギーの会」が避難所における食物アレルギーを持つ子どもへの対応を紹介した。ワークショップでは参加者が、食と栄養に関する自助、互助、公助の可能性を平時と災害時に分けて話し合った。