旅するチョウ 今年も掛川各地へ アサギマダラ 飛来本格化
掛川市山間部の各地で、旅をするチョウとして知られるアサギマダラの飛来が本格化している。粟ケ岳西麓にある同市初馬の西山地区では、地区出身の中山敏治さん(71)=同市上西郷=が中心になって整備を続ける広場「西山桜の郷」に群舞し、住民を楽しませている。
中山さんは2021年秋、広場の約120平方メートルにアサギマダラが好むフジバカマを植栽した。今シーズンの初確認は、昨年より1週間早い10月5日。「暑いと日陰に隠れてしまう。気温が低い午前中が狙い目で、日に日に数が増えている」と話す。
同市倉真の交流施設「こんにゃく亭」や温泉旅館「真砂館」でも優雅に舞う姿が見られる。生態に詳しい地元カメラマン佐藤典雄さん(75)によると、10月いっぱいは楽しめそう。
(掛川支局・高林和徳)