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タカアシガニに本年御利益願う 8日まで、沼津港深海水族館

 沼津市千本港町の沼津港深海水族館に8日まで、「タカアシガニ神社」が設けられている。魔よけや厄よけ、無病息災の御利益があるとされる駿河湾特産タカアシガニの甲羅に絵を描いた面を飾り、多くの来館者が手を合わせている。

タカアシガニの甲羅のお面や剥製を設置した「タカアシガニ神社」=沼津市千本港町の沼津港深海水族館
タカアシガニの甲羅のお面や剥製を設置した「タカアシガニ神社」=沼津市千本港町の沼津港深海水族館

 全長約2メートルのタカアシガニの剝製を掲げた。正月にちなんだ七福神を描いた甲羅の面のほか、生きたエビスダイを飾る水槽とさい銭箱を設けて神社に仕立てた。
 神社は同水族館が10年ほど前から企画している。タカアシガニの特産地の同市戸田地区では、大正時代から甲羅に鬼などの絵を描き、魔よけや厄よけのお面として各家庭の玄関などに飾る風習があるという。
 飼育・展示マネジャーの塩崎洋隆さん(48)は「正月は毎年ここで参拝するという人もいる。地域に伝わる文化を知るきっかけになれば」と話した。

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