テーマ : 沼津市

絵本通じ子どもへ「今を大切に生きて」 沼津商議所の土屋さん出版

 沼津商工会議所会員サービス課長の土屋壮さん(50)がこのほど、悩みを抱える多感な子どもたちに訴える絵本を初めて自費出版した。自信が持てず不安に駆られたり、自分を見失ったりしている子どもたちへ指南。「今を大切に生きてほしいとの思いを伝えたい」と呼びかける。

「今を大切に生きて」と絵本を通じて子どもたちに伝えたいことを述べる土屋さん=沼津市の沼津商工会議所
「今を大切に生きて」と絵本を通じて子どもたちに伝えたいことを述べる土屋さん=沼津市の沼津商工会議所

 SNSによる陰湿ないじめ、大人による価値観の押しつけ―。子どもたちを取り巻く環境に閉塞(へいそく)感が漂っているのでは、と筆を執った。未経験だが、文と絵の作成や構成など全てを担い、プライベートの時間を使って構想から2年かけて仕上げた。
 タイトルは「ぼくがきらいなぼくへ」。友達が少なくクラスでいじめに遭っている主人公の「みちる」はある夜、夢で将来の自分と出会う。「今を見失わず、今できることを大切に」「少しだけ勇気を出そう。そうすれば自分が好きになる日がきっと来る」と励まされ、「今を生きる」自分に変わっていく内容だ。
 小6の長男を筆頭に3人の子どもの父親でもある土屋さん。「子どもたちに伝えたいことを形にしたかった。世の多くの子どもたちだけでなく、大人も手に取ってほしい」と話す。1430円(税込み)。インターネット販売のみ(Amazonやオリジナル絵本通販サイトYOMO)。

いい茶0

沼津市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞