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遠鉄がスズキ車販売 代理店契約を締結 社長「ニーズ多様化応える」

 スズキと遠州鉄道(浜松市中区)は23日、四輪車販売の代理店契約締結を発表した。遠鉄がスズキの新車販売を手がけるのは初めて。遠鉄の丸山晃司社長は同日、「軽自動車を含めてラインアップを増やし、多様化する顧客のニーズに応じたい」と述べ、自動車関連事業を拡充する考えを示した。静岡新聞社の取材に応じた。
 遠鉄は2018年に静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)を子会社化し、20年にネッツトヨタ浜松を同社に統合するなど、県内で計55店舗を運営している。新たにスズキ車を扱うことについて、丸山社長は「遠鉄グループとして多様な車種やサービスを幅広く提案できるようになる」と利点を強調した。
 同社は23年4月、浜松市内でスズキの正規ディーラー店開業を予定し、四輪車販売とアフターサービスを始める。販売車種などは今後、検討を進める。
 近年は、遠鉄グループが運営する自動車学校の高齢者講習向けにスズキ車を導入するなど、遠鉄とスズキの連携を徐々に深めていたことが、今回の販売代理店契約につながったとみられる。
 スズキは中期経営計画で、26年3月期に国内四輪車の販売目標として21年3月期比11万台増の75万台を掲げている。自動車販売ノウハウを持つ遠鉄との連携により、県内での上積みを狙う。

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