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長谷川建設(吉田町)本社を移転、カフェ併設 住宅需要を開拓の場に

 総合建設業の長谷川建設(吉田町)は住宅販売の強化に乗り出す。幹線道路沿いで商業施設の出店が相次ぐ同町神戸地区に9月、本社を新築移転してカフェを併設。来店者に住宅セミナーや営業活動を展開し、需要の掘り起こしにつなげる。収益全体の約2割にとどまる住宅部門の割合を高め、経営基盤の安定を目指す。

新築移転する本社に併設したカフェを紹介する長谷川貴生社長。戸建て住宅部門強化の戦略拠点として活用する=吉田町神戸
新築移転する本社に併設したカフェを紹介する長谷川貴生社長。戸建て住宅部門強化の戦略拠点として活用する=吉田町神戸

 移転先は東名高速道吉田インターチェンジ付近で、ドラッグストアやスーパー、家電量販店などが進出するエリア。津波浸水リスクが指摘される沿岸部の市街地から約3キロ内陸にある。長谷川貴生社長(44)は「今後も発展が期待される地区に拠点を移せば、住宅の新築需要を取り込みやすくなる」とみる。
 同社の収益構造は、工場や物流倉庫などの大型建物の新築が8割を占める。住宅部門の成長戦略の一環で、新社屋でのカフェ経営に乗り出す。接客を通じてニーズを把握したり、契約者が設計士と打ち合わせたりする場として活用する。
 食事をしながら家づくりや資金計画を学べるセミナーを定期開催するほか、店内のテーブルや椅子は内装デザインと似合うか比較検討しやすいよう、多彩な種類を用意。好みの家具を電子商取引(EC)サイトで発注できるシステムを導入し、提案力を高める。
 長谷川社長は「満足度の高い住宅を提供するには、顧客と何でも話し合える関係性が重要。カフェ経営はそうした関係を築くきっかけとして最適と考えた」と話す。

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