テーマ : 磐田市

中根金作(磐田出身)庭園修復へ 湖西 花博20周年向け 孫の行宏さんが工事計画

 2024年の浜名湖花博20周年に向け、湖西市新居町の老人福祉センターで、磐田市出身の世界的造園家中根金作(1917~95年)が設計した枯山水庭園の修復工事が行われている。21、22の両日には金作の孫で中根庭園研究所の行宏さん(44)が湖西市を訪れ、中根家に残る図面や植栽リストを基に、造園業者と植え直す木の配置を決めたり、剪定(せんてい)の方針を打ち合わせたりした。

庭園で造園業者と修復工事を行う中根さん(左から2人目)=湖西市新居町の老人福祉センター
庭園で造園業者と修復工事を行う中根さん(左から2人目)=湖西市新居町の老人福祉センター


 87年に完成した同庭園は、時間の経過で木の形が変わったり当初植えられた木が枯れたりして庭園の様子が変化していた。修復工事では作庭当時の図面や写真などの記録を基に、新たにモミジ4本とサルスベリ1本のほか、アセビやシダなどを追加した。これまで以上に季節ごとの彩りが楽しめる庭園になる予定という。祖父の庭園の特徴などを踏まえて工事の計画を立てた行宏さんは「庭園が再生して次世代へつながってほしい」と願いを語った。
 湖西・新居観光協会は来年の記念事業に向け、26日と12月22日の計2回、まちを散策しながら庭園を巡る食事や菓子付きのガイドツアーを実施する。定員は各日10人で事前申し込みが必要。いずれも有料。問い合わせは同協会<電053(596)9255>へ。
 (湖西支局・杉崎素子)

いい茶0

磐田市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞