テーマ : 芸能・音楽・舞台

半世紀ぶりステージ復活 ピーターパンフォークフェス 1960年代~70年代、静岡の音楽シーンをけん引

 「ピーターパンフォークフェスティバル復活祭」と銘打った音楽ライブが9日、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。同フェスはフォークソング全盛期の1960年代から70年代に市内で毎月開催され、静岡の音楽シーンをけん引したといわれる。当時の出演者が半世紀ぶりにステージに立ち、変わらぬ熱気で会場を包んだ。

半世紀ぶりに復活した「ピーターパンフォークフェスティバル」で歌う出演者=静岡市葵区
半世紀ぶりに復活した「ピーターパンフォークフェスティバル」で歌う出演者=静岡市葵区
半世紀前の「ピーターパンフォークフェスティバル」の写真に見入る来場者
半世紀前の「ピーターパンフォークフェスティバル」の写真に見入る来場者
半世紀ぶりに復活した「ピーターパンフォークフェスティバル」で歌う出演者=静岡市葵区
半世紀前の「ピーターパンフォークフェスティバル」の写真に見入る来場者

 観客の常連だったという同市葵区の音楽カフェ経営岩堀則秀さん(68)を中心に企画し、アイセル21が主催した。岩堀さんによると、当時の出演者はプロアマ問わずレベルが高く、会場は常に満席状態だった。著名歌手の音楽プロデュースを務め、2020年に他界した金海たかひろ氏らを輩出した。
 復活祭は、フェスが終了から半世紀の節目を迎えることや、金海氏ら亡くなった主要メンバーへの追悼の思いを込めた。同フェス元会長で現在も音楽活動を続ける富田一夫さんや弦楽器「バンジョー」の第一人者城田じゅんじさんらがステージに登場。グルーブ感たっぷりにフォークの代表曲や反戦歌を歌い上げ、客席からは盛んに拍子が送られた。会場には過去のライブのモノクロ写真も展示された。
 出演した知人に誘われて訪れた同市清水区の伏見薫さん(63)は「曲を聴きながら若い時を思い出した。音楽はいいですね」と懐かしそうにした。岩堀さんは「静岡にも盛り上がったライブがあったことを若い人に知ってもらい、フォークソングや音楽の素晴らしさを次代に引き継いでいってほしい」と願った。

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