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地元産ピアノ 磐田市民文化会館に 河合「SK―EX」

 磐田市は31日、同市飛平松の河合楽器製作所竜洋工場で製作されている最上級のグランドピアノ「SK-EX」を市民文化会館かたりあ(同市上新屋)に導入する。ピアニストの宮谷理香さん(1995年ショパン国際ピアノコンクール5位)が工場を訪れ、同シリーズの3台を試弾して設置する1台を選んだ。

一音一音確かめるように弾き比べるピアニストの宮谷さん=磐田市飛平松
一音一音確かめるように弾き比べるピアニストの宮谷さん=磐田市飛平松


 宮谷さんが演奏したのはバロック期のスカルラッティやモーツァルト、ショパンなどの名曲。草地博昭市長らが見守る中、高音・低音の響きや鍵盤をたたいた際の感触など、一音一音確かめるように弾き比べた。宮谷さんは「1500人が入るホールなので、隅々まで表現が届けられるかを確認した」と説明。選んだピアノについて「市民のみなさんとともに育っていく可能性を感じた。ホールに人が集まり、人と人をつなぐような存在であってほしい」と語った。
 市は、世界的奏者に親しまれている地元産ピアノを、市民に身近に感じてもらおうと導入を決めた。購入額は約2千万円。9月5日には、ピアニスト反田恭平さん(21年ショパン国際ピアノコンクール2位)を招いたコンサートをかたりあで開く。
 (磐田支局・崎山美穂)

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